2019.11.18
ホンダがモータースポーツ活動から技術をフィードバックした下記市販2輪車を鈴鹿市役所1階市民ロビー「モータースポーツ振興コーナー」に展示しています。
【ホンダNR(1992)】
ホンダNRは、市販車唯一の楕円形ピストンを採用したスーパースポーツバイクである。そのルーツは1979年の世界GPマシン NR500にさかのぼる。当時の2ストローク全盛期にあって、4ストロークで戦うために超高回転を実現すべく開発された究極のメカニズムが楕円形ピストンであり、世界を驚愕させた。気筒あたり2本の点火プラグと2本のコンロッド(チタン製)、吸排気各4バルブを持ち、V型4気筒747㏄エンジンは実質V8エンジンであるかのような構成である。
カーボン製のカウルなど車体装備もプレミアムで、発売当時の価格はなんと520万円であった。
【ホンダNSR250R(1991)】
ロードレース世界選手権GP250クラスで2年連続(1985・1986年)チャンピオンに輝いたホンダNSR250のレプリカモデルとして1986年に市販が開始された。バンク角90°のV型2気筒2ストロークエンジンを軽量な車体に搭載したスーパースポーツ。当時のバイクブーム、ロードレース熱とあいまって爆発的なセールスを記録、プロダクションレースのベースマシンとしても大きな支持を得た。
初期モデルのMC16型を皮切りに、MC18型(1988)、今回の展示車両MC21型(1990)、最終モデルのMC28型(1992)まで、レーシングマシン直系にふさわしく10年たらずの間に4回ものモデルチェンジを行った。
■展示期間:11月18日(月)~12月6日(金) 土日祝日閉庁
いずれもなかなかお目にかかれないレアなマシンです。ぜひ鈴鹿市役所に足をお運びください!